お笑い芸人が書くエッセイ本をまとめました。
芸人さんのエッセイは日常の切り取り方にセンスがあり、笑える文章、考えさせられる文章が多いです。
僕が今まで読んだ芸人エッセイでおすすめの本をご紹介します。
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Contents
①『僕の人生には事件が起きない』岩井勇気
僕の人生には事件が起きない 岩井勇気/著posted with カエレバ
おそらく今エッセイ本の中で一番面白い本。
タイトル通り、「人生の中で面白い事件なんてそうそう起きない」ことを認めているハライチの岩井が、何も起きていないない日常をその感性をフル活用して最大限楽しんでいるエッセイ本。
岩井の唯一無二・かつ親近感のあるセンスを存分に味わえる一冊。
立ち読みだけでも必読です。
続編のこちらもおすすめ。まだ買っていない人はぜひ。
②『社会人大学人見知り学部 卒業見込み』若林正恭
オードリー若林がブレイクし、人生が一変してからの苦悩と戸惑いを著したエッセイ。
若林の考えすぎな性格が如実に文章に表れていて、「この人生きにくそうだな。。。」と同情してしまう一冊。
しかし、この考えすぎて窮屈な人生に共感する人もおそらく多く、そんな人の心の支えにもなるエッセイです。
現在の楽しそうな若林を見るとなんだか感慨深くなります。
③『野田の日記』野田クリスタル
M-1、R-1二冠の男、マヂカルラブリー野田クリスタルのエッセイ本。
タイトルからもわかるように、地下芸人時代から書き溜めていた日記をまとめた形式となっております。
野田クリの世界観を堪能できるのはもちろんのことですが、14年分の芸人ドキュメンタリーとしても
楽しめる部分があり、マヂラブファン、野田クリスタルファン以外の方にも広まってほしいなと思う一冊。
③『第二図書係補佐』又吉直樹
第2図書係補佐 幻冬舎よしもと文庫 / 又吉直樹 【文庫】posted with カエレバ
芥川賞芸人・ピース又吉が小説を書く前に出版したエッセイ本。
自分の思いでの本を語る書評エッセイで、本好きの人なら一編一編わくわくするような内容です。
又吉の書く文章なだけにお墨付きの表現力・視点があり、読み物としての質が高いのも特徴。
夜眠る前などにゆっくり読みたい本です。
④『天才はあきらめた』山里亮太
南海キャンディーズ・山里の芸人としての反省を綴った自伝的エッセイ。
この本を読めば山ちゃんのことがもっと嫌いになり、もっと好きになってしまう。そんな重量感がエグイ読み応え。
静ちゃんとの不仲エピソードにドン引きし、並外れた努力量に感服し、、、
笑いながらも自分の身を引き締められるエッセイです。
⑤『この素晴らしき世界』東野幸治
東野幸治のエッセイ本。
芸能ゴシップに精通している?彼の武器を存分に発揮した、吉本芸人たちの生態をこれでもかといじり倒した東野さんにしか書けない内容です。
お笑い好きならまず楽しめる、そうでなくても楽しめる「人間観察本」。あまり話題になってない気もしますがかなりおすすめです。
⑥『黒いマヨネーズ』吉田敬
卑屈芸人のパイオニアであるブラマヨ・吉田のエッセイ。
直球すぎるタイトルにも表れるように、小細工なしの吉田節がさく裂し、1から100まで偏見、ネガティブ、妄想であふれています。
よくもこんなに負の感情がみなぎるな、、、と感心し、この人に比べれば自分の卑屈さなんてかわいいもんだなと思える一冊。
テレビの吉田が好きな人には安心しておすすめできる本です。
⑦『経験 この10年くらいのこと』上田晋也
最近発売されたばかりのくりぃむ上田のエッセイ。
威風堂々とした表紙・タイトルとは裏腹に、中を開けばしょうもない日常がただただ綴られていて、上田さんの人柄がそのまま反映されたような魅力ある一冊。
膨大な量のたとえツッコミ(1ページ1ツッコミの勢い!)もあり、テレビの上田さんをそのまま楽しめる本になっています。
シンプルに声を出して笑える箇所も多く、名著の予感がします。。。
⑧『敗北からの芸人論』徳井健太
突出した観察眼と言語化能力を生かした、ノブコブ徳井のお笑い芸人批評。
東野幸治、オードリー、千鳥、EXIT、ジャルジャルなど、大御所から若手まであまたの芸人をピックアップし、彼らのどこが優れているのか、どのような努力を積んできたのか、徳井独自の視点で解説しています。
この本を通して、対象の芸人のすごさだけでなく、「じゃないほう芸人」から試行錯誤を経て「お笑い批評家」としてのポジションを築き上げた徳井自身のすごさも垣間見えるのがこの本の面白いポイントです。
お笑いファンであればあるほどのめりこめるタイプの一冊。マニア向けです。
おわりに
お笑い芸人の文章は、書く人間自体、鋭い感性を持っているのでなかなか侮れない部分があります。
気になったものがあればぜひ手に取ってみてください。