スポーツ小説のご紹介。
誰もが知っている名作が中心ですが、個人的な推しも少し入れました。
Contents
スポーツ小説おすすめ①『風が強く吹いている』三浦しをん 新潮文庫
王道展開100%、ザ・王道の王道小説。
スポーツ小説読みたい!とこのページを開いた方には間違いない内容です。
怪我に苦しんだ元・逸材ランナーが高校で姿を消した天才ランナーと邂逅。
陸上素人8人を巻き込み夢の箱根駅伝を目指す。
泣ける場面はしっかり泣けるし、手に汗握るレース展開も見どころです。
ぼくは黒人留学生・ムサの走りに号泣しました。
スポーツ小説おすすめ②『一瞬の風になれ』佐藤多佳子 講談社文庫
こちらも王道陸上小説。
『風が強く』は長距離走でしたが、こちらは短距離。
特に、ヨンケイ(リレー)を題材にしています。
全三巻という長大作という特徴を生かし、高校一年生から三年間の部活人生をすべて描き切っているこの小説。
先輩の偉大さ、エースとしての責務、後輩の指導など、部活小説のすべてがここで見れる!!
ぼくの推しは守屋先輩です。イケメン。
スポーツ小説おすすめ③『DIVE‼』森絵都 角川文庫
この小説も知らない人はいないでしょう。マイナーな「飛び込み」競技を扱った青春スポコン小説。
この小説はキャラ設定が魅力的です。
ある日剛腕コーチに秘めた才能を見初められる主人公。
ライバルは全国No.1の努力型天才、
そして大自然育ちの天才野生児。
『蜜蜂と遠雷』にも似た、天才たちのバトルは誰が勝ってもおかしくない。
それぞれのキャラの掘り下げもあり、みんなのことを好きになれる小説です。
スポーツ小説おすすめ④『バッテリー』あさのあつこ 角川文庫
青春小説の金字塔といえばこれ。最近の子は読んでるのかな?
思春期の子供らの青臭さが持ち味。
児童文学に位置づけられることが多いですが、大人になって読むとまた違った良さがあります。
スポーツ小説おすすめ⑤『ランナー』あさのあつこ 幻冬舎文庫
意外と知られていないのでは?あさのあつこの陸上小説。
孤高の天才長距離ランナーが主人公の小説で、その葛藤ぶりは『風が強く』と『バッテリー』のいいとこどりをしたような読み味。
「走る」ことに対する本能的な喜びと、「競技」として走りを競う葛藤、陸上競技のエッセンスが詰まった小説です。
この2作が好きな方は手に取って間違いはないです。
スポーツ小説おすすめ⑥『サクリファイス』近藤史恵 新潮文庫
最後は今までの5作とちょっと変わった一冊。
自転車ロードレースを題材にしたスポーツ小説。
この小説は「スポーツ小説」のくくりでは特殊な位置に立つと思いますが、その理由は二つ。
1、ロードレースの特性
→自転車ロードレースは「味方を勝たせる」チームスポーツなので、ほかのスポーツにはない駆け引きがみどころ。
2、ミステリー要素
→競技自体のオモシロさとは別に、不幸な事故をめぐるミステリー要素もこの小説の肝です。つまり、贅沢な本ってことです。
泥臭さ、青臭さの代わりに、大人の駆け引きが持ち味のハードボイルド感のあるスポーツ小説です。
おわりに
マンガと比べるとスポーツ小説は数が少ないですが、その代わり名作の比率は高いです。
今回紹介した小説も名作ぞろいなので、ぜひ!