当ブログでは、文学部出身の筆者がこれから文学部に入る人、文学部に興味のある高校生や中学生に向けて「これを読めば文学部の雰囲気が分かる!」必読本を紹介しています。
このページではそんな「文学部志望の必読本」の紹介記事をまとめました。
大学入学までの準備に、進路選択の参考にいかがでしょうか。
選定ポイント!
- 筆者が実際に読んで面白かった本
- 文学部の講義の雰囲気が味わえる本
- 文学部の多様な学問領域を幅広く味わえる本
- 難しくなく、高校生でも楽しく読み進められる本
①『私学的、あまりに私学的な』
早稲田大学・文学学術院の名物教授であった渡部直己の講義ノート。
文学批評家の一流文学部講義を体験できる、まさに「必読書」です。
大学1年生に向けたチュートリアル的文章にはじまり、最後は大学院レベルの難解講義。
恐らく最後まで内容を理解するのは難しいですが、文学部で知識を深めれば、読み解ける日が来るかも。
②『言語学の教室』
ことばを学問領域とする「言語学」の面白さを味わう本。
この本では特に「認知言語学」に焦点が当てられ、日常で交わされる会話の不思議を紐解く親しみやすい内容です。
「雨に降られた」はよく言うのに、「財布に落ちられた」は言えないのはなんで?
といった感じで、日常会話を見つめ直せる楽しい一冊。
③『銃・病原菌・鉄』
「史学」ジャンルの世界的名著。
現在の人種ヒエラルキーはなぜこのような形なのか?を人類の誕生から紐解く壮大な本です。
少々堅苦しい本ですが、この本には「なぜ歴史を学ぶ必要があるのか?」の答えが記されているので、文学部に進む人には是非読んでほしい一冊です。
④『怖い絵』
文学部に入れば「美術」講義にも触れることは多いでしょう。
絵画や彫刻など、どう鑑賞すればいいのか分からない、、、といった人も多いと思いますが(僕もそうでした)、この本は「芸術作品の楽しみ方」を教えてくれる一冊。
意味がわかれば怖い絵、沼にハマってしまう危険な本です。
⑤『短歌の不思議』
文学部の講義によっては創作活動を行うものもあります。
大きい大学だと、現役の小説家が教授となる小説指南もあったり。
この本は「短歌」にはじめて触れる人に向けて、短歌を鑑賞する楽しさ、短歌を詠む楽しさを伝えてくれます。
いろんな文芸作品に親しめることが文学部のいいところですね。
⑥『面白いほど世界がわかる「地理」の本』
「文化」を学ぶことは文学部での学びの根幹です。
小説批評、言語調査、美術鑑賞、、、
どんな学問においても、人文学においては「背景となる文化」の把握が必要です。
この本は世界各国の文化の概要を包括的に学べる便利な一冊。基礎知識をつけておくことで文学部での学びがより楽しくなるはずです。
おわりに
文学部は様々な学問を学べる点が大きな魅力。
言語学専攻の人も美術を学べ、哲学専攻の人もサブカルチャー文化に触れられます。
是非、文学部のいろんな側面を楽しんでください。